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職業について、内容、就労する方法、求められる知識・スキルや、どのような人が向いているかなどが総合的にわかるサイトです
食品メーカーの工場で生産された自社の製品を取引先(顧客)の売り場で取り扱ってもらえるように提案し、営業活動を行う。 食品は、大きく分けると、野菜や精肉、鮮魚等を含む「生鮮食品」と、食品になんらかの加工を施した、パン、菓子類、乳製品、食肉加工、調味料、冷凍食品、レトルト食品等を含む「加工食品」の2つに分けられる。食品メーカーでは主に後者の加工食品を扱う。食品営業は、主に、レストランなどの業者向けに販売される「業務用食品」とスーパーマーケットなどで一般の消費者に販売される「家庭用食品」の二種類を扱う。ここでは、食品メーカーの法人を対象としたルート営業を中心に述べる。食品メーカーの取引先には、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの販売店のほか、卸業者や飲食店などがある。 食品営業の業務は大きく分けて3つある。 第1に、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、飲食店などに自社製品を売り込む業務である。営業にあたり、自社の製品をより多く購入してもらえるように働きかけたり、自社の新規商品を店舗で取り扱ってもらえるよう提案したりする。他社が現在どのような製品を販売しているかなど市場の動向を把握した上で、自社の製品の魅力を伝える。その際、見積書を作成し、市場動向や自社の製品に関するデータなどを用いてプレゼンテーションを行うこともある。また、自社の製品の特徴を分かりやすく伝えるため、実際に食品をその場で調理して顧客に試食してもらうこともある。 第2に、顧客である店舗の運営業務の支援をすることも多い。たとえば、スーパーマーケットで定番として販売されている商品を置く棚に自社のどの製品を並べると売れ行きがよくなるかについて提案する場合もある。スーパーマーケットが新規オープンする時は、陳列作業を顧客と共に行うこともある。また、消費者からの問い合わせやクレームなどの対応をすることもある。 第3に、企業によっては、他部門と共同で、食品営業が普段取引している顧客から得た情報や市場動向をもとに、既存商品の改良や新規商品の開発を提案することもある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 普通自動車(普通免許(第一種、第二種)で運転可能なもの)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、表計算ソフト(Excel、スプレッドシート等)、パソコン、タブレット
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グラフの目盛り
入職にあたって、特に学歴や資格は必要ない。車を使用して営業を行うことが多いため、自動車運転免許が必要となる場合が多い。学校卒業後、食品メーカー等に就職するのが一般的である。大手企業では総合職採用が多いが、職種別採用や地域限定採用を行う企業もある。総合職採用の場合は、入職後、希望や適性により営業部門に直接配属される場合と、他部門へ配属され、その後営業部門に配属される場合がある。 入職後は、マナー研修や生産現場の工場研修などを受けた後、初めの3か月から1年は、先輩や上司とともに得意先を訪問し、営業の仕方を覚える。その後、担当する得意先が割り当てられる。管理職へ昇進する際に、経理・財務、マネジメントなどに関する研修を実施する企業もある。 食品営業で最も重視されるのは、顧客との商談を円滑に進められるコミュニケーション能力である。食品市場の動向等について常に情報収集する必要があるため、食に関する興味や関心が高いことも重要である。また、自社の食品を売り込む際に、最近では、顧客にデータを示してプレゼンテーションをすることもあるため、データ分析力やプレゼンテーション能力も必要である。食品メーカーで扱う製品によっては、管理栄養士・栄養士など食品に関する専門知識を持っていることが求められることもある。
関連資格
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『学歴』を表しています。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業で実際に働いている人が必要と考える入職前の訓練等の期間(学歴を除く)を表します。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業で実際に働いている人が必要と考える入職前の実務経験の期間を表します。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業に就いた後に、周囲から特別なサポートが無くても他の一般的な就業者と同じように働けるようになるまでに必要な期間を表します。あくまで一般論ですので、職歴等により差があります。
勤務先となる食品メーカーは消費地に近い大都市圏に多いが、清酒やみそ、しょうゆなどの醸造食品や漬物、水産加工品などの伝統食品を生産する会社は地方にも多い。正社員が多いが、契約社員として働く人もいる。大企業で総合職採用された正社員の場合は、全国転勤をしながら様々な地域で勤務する。企業によっては、海外勤務がある場合もある。地域限定社員や契約社員は、ある程度限定された地域で勤務する。 大企業では新卒採用が多いが、中小企業など中途採用の割合が高い企業もある。男女比率や年齢構成は企業によるが、女性も多くなってきた。 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。賃金は月給制で、ボーナスは営業成績に応じて支給される場合が多い。新規の取引先の開拓を目的とした展示会などのイベントや、納入トラブル等があった場合など、休日・夜間に出勤することもある。 新型コロナウィルス感染症流行の影響により、対面での営業から、電話やオンラインによる営業に変更している企業もみられる。また、フレックスタイム制度を導入するなど、働き方に変化が見られる企業もある。顧客のニーズの変化や食品の原価価格の高騰などが、製品の売上げに影響することもある。日本の食品は海外では味が良く、安心・安全との評価が高まっており、海外への輸出や海外への工場進出も増えている。
食品営業(食品メーカー)が属する主な職業分類(厚生労働省編職業分類の「飲食料品営業員」等)に対応する統計情報です。
※「統計データ」は、必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません。各統計データで使用されている職業分類の詳細については職業分類対応表をご覧ください。
※各統計データに関する留意事項についてはこちらをご覧ください。
※関連団体等が別途就業者数等を公表している場合は「労働条件の特徴」本文中に記載されていることがあります。
就業者統計データ
就業者数
(出典:令和2年国勢調査の結果を加工して作成)
労働時間
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
賃金(年収)
年齢
賃金分布(グラフ)※全国のみ
ハローワーク求人統計データ
求人賃金(月額)
(令和5年度)
有効求人倍率
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『就業形態』を表しています。
食品営業(食品メーカー)が属する産業(卸売業,小売業、製造業)の産業別景況動向をグラフで見ることができます。(産業全体の景況動向はこちら)
グラフの数値が大きいほど、労働者が不足と判断している。
卸売業,小売業のグラフを見る 製造業のグラフを見る
グラフの数値が大きいほど、景気が上昇と予測している。
卸売業のグラフを見る 食料品製造業のグラフを見る
残業時間(時間外労働時間)や有給休暇取得率、平均年齢など、企業の様々な職場情報を検索・比較したい方はこちら(クリックすると別サイトのしょくばらぼへ移り、 食品営業(食品メーカー)が属する産業(卸売業,小売業、製造業)で検索ができます)
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どのようなスキルがどの程度必要かを職業間で比較可能な形で表しています。前職や自分自身のスキルと比較することができます。
どのような分野の知識が重要であり、必要かを表しています。前職や自分自身の知識と比較し、不足する分野を特定することができます。
どのようなアビリティがどの程度必要かを職業間で比較可能な形で表しています。前職や自分自身のアビリティと比較することができます。
この職業に就いている人はどのようなことに興味がある人が多いかを表しています。自分の職業興味とあっているか、確認することができます。
この職業ではどのような点で満足感を得やすいかを表しています。あなたが重要だと思う価値観について満足感を得やすい職業かどうか確認することができます。
仕事の場所や対人業務の頻度などの、職場環境や仕事の内容などを表しています。