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職業について、内容、就労する方法、求められる知識・スキルや、どのような人が向いているかなどが総合的にわかるサイトです
大量の荷物を長距離輸送するトレーラー(トレーラ)を運転して貨物を輸送する。 トレーラーは事業用トラックのひとつである牽引貨物自動車のことで、トラクター(運転席部分)とトレーラー(荷台)が分離できる構造となっており、建築資材、骨材、大型機械、コンテナ、自動車、化学薬品、食品など、重量のある大量の荷物を運搬するのに適している。 トレーラーの種類は多いが、もっとも一般的なのがセミトレーラーで、運転席だけのトラックとトレーラーを組み合わせたもので、牽引部分と合わせた全長が16.5メートルのものが多い。トレーラーは車輪が後部にだけ付いているので、単独では自立走行できない。 フルトレーラーは、単独でもトラクターとして荷物を運べるトラックにトレーラーを組み合わせたもので、荷箱が2つあるので一度に大量の貨物を輸送できる。連結時の全長は21メートル以内に制限されていたが、最近、一定の条件を満たせば全長25メートルまで認められるようになった。 トレーラーとしては、この2種類が代表的なものであるが、これらをベースとして用途に合わせて工夫されたトレーラーが数多く登場している。主なものとしては、車輌運搬用のキャリアカー、液体や粉粒体を運ぶタンクトレーラー、無梱包輸送のバルクトレーラー、コンテナを輸送するコンテナトレーラーや海上コンテナ専門の海上コンテナトレーラー、荷台にスタンション(荷物落下防止用の棒)が立っている、木材や鋼材運搬用のスタンショントレーラー、重機用トレーラー、鉄骨やレールなど長尺ものを運搬するポールトレーラーなどがある。 主な仕事内容は、出社して使用車両の始業点検を行い、積荷と配送先、配送時間などを確認後、積み込み先に向かい、貨物の積み込みを行う(基本的には、積み込み作業は専門の担当者が行う。)。積み込みが終わったら、安全に気をつけて配送先に向けて運転する。配送先に到着したら、担当者に連絡して荷卸しをする(基本的には荷卸しは、相手先の担当者がする。)。帰社したら、業務報告書を提出し、車両の清掃などを行う。 行き先は毎日異なることも多く、長距離輸送では荷下ろし先で宿泊することもある。長時間運転となるが、安全運転はもちろん、時間厳守も求められる。 倉庫間でコンテナを配送するトレーラー運転手を例に、1泊する場合の仕事の流れをみると、朝出社して、点呼のあと、体調検査とアルコールチェックを受ける。貨物の積み込みが終わると出発する。長距離運転なので、4時間に1回以上、30分程度の休憩をとる。配送先に到着し、荷下ろしが済んだらその日の仕事は終了する。翌朝は、帰りの貨物が積み込まれたら出発する。規定の休息をとりながら、配送先に到着したら荷下ろしをして帰社する。アルコールチェックや体調検査を受け、業務報告書を出して終了となる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 キャリアカー、タンクトレーラー、バルクトレーラー、コンテナトレーラー、海上コンテナトレーラー、スタンショントレーラー、重機用トレーラー、ポールトレーラ
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グラフの目盛り
入職にあたって、特に学歴は問われないが、大型自動車免許と牽引自動車免許は必須の資格となる。また、扱う荷物によっては、例えばタンクローリーを運転するには危険物取扱者、毒物劇物取扱責任者等の資格が必要となる。未経験で入職する場合、資格取得支援制度がある会社も多い。 中途採用は同業の運送会社からの転職が多いが、異業種からの転職もある。独立して自分で運輸会社を設立する例もある。
関連資格
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『学歴』を表しています。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業で実際に働いている人が必要と考える入職前の訓練等の期間(学歴を除く)を表します。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業で実際に働いている人が必要と考える入職前の実務経験の期間を表します。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業に就いた後に、周囲から特別なサポートが無くても他の一般的な就業者と同じように働けるようになるまでに必要な期間を表します。あくまで一般論ですので、職歴等により差があります。
勤務先は、運送会社がほとんどで、職場は全国に広がっている。海上コンテナ輸送を扱う運送会社は主要港に集中している。 トレーラーの運転だけを専門にしている運転手は全体の1割程度で、他のトラックなどとの掛け持ちをする場合がほとんどとなっている(*1) 雇用形態は正社員がほとんどで現状では女性は少ない。女性のトラックドライバーを増やすために国土交通省では「トラガール促進プロジェクト」などの取り組みを行っている。(*2)。 けん引自動車免許が必要なため、一般のトラック運転手よりも給与が高めであるが、宿泊を伴う勤務となることもあるなど一般的に拘束時間は長い。 運送業界はトラック運転手の約4割が50歳以上となっておりドライバーの高齢化と人手不足が課題となっており、トレーラートラック運転手も例外ではない。トラック業界でも、最近、開発が活発化している自動運転技術の導入により、手動運転と自動運転を使い分け等による労働条件の改善が進むことが期待されている。 *1 取材結果から *2 国土交通省 トラガール促進プロジェクトについて~
トレーラートラック運転手が属する主な職業分類(厚生労働省編職業分類の「トレーラートラック運転手」等)に対応する統計情報です。
※「統計データ」は、必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません。各統計データで使用されている職業分類の詳細については職業分類対応表をご覧ください。
※各統計データに関する留意事項についてはこちらをご覧ください。
※関連団体等が別途就業者数等を公表している場合は「労働条件の特徴」本文中に記載されていることがあります。
就業者統計データ
就業者数
(出典:令和2年国勢調査の結果を加工して作成)
労働時間
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
賃金(年収)
年齢
賃金分布(グラフ)※全国のみ
ハローワーク求人統計データ
求人賃金(月額)
(令和5年度)
有効求人倍率
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『就業形態』を表しています。
トレーラートラック運転手が属する産業(運輸業,郵便業)の産業別景況動向をグラフで見ることができます。(産業全体の景況動向はこちら)
グラフの数値が大きいほど、労働者が不足と判断している。
運輸業,郵便業のグラフを見る
グラフの数値が大きいほど、景気が上昇と予測している。
運輸業、郵便業のグラフを見る
残業時間(時間外労働時間)や有給休暇取得率、平均年齢など、企業の様々な職場情報を検索・比較したい方はこちら(クリックすると別サイトのしょくばらぼへ移り、 トレーラートラック運転手が属する産業(運輸業,郵便業)で検索ができます)
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どのようなスキルがどの程度必要かを職業間で比較可能な形で表しています。前職や自分自身のスキルと比較することができます。
どのような分野の知識が重要であり、必要かを表しています。前職や自分自身の知識と比較し、不足する分野を特定することができます。
どのようなアビリティがどの程度必要かを職業間で比較可能な形で表しています。前職や自分自身のアビリティと比較することができます。
この職業に就いている人はどのようなことに興味がある人が多いかを表しています。自分の職業興味とあっているか、確認することができます。
この職業ではどのような点で満足感を得やすいかを表しています。あなたが重要だと思う価値観について満足感を得やすい職業かどうか確認することができます。
仕事の場所や対人業務の頻度などの、職場環境や仕事の内容などを表しています。