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職業について、内容、就労する方法、求められる知識・スキルや、どのような人が向いているかなどが総合的にわかるサイトです
Webサイトを設計し開発する。開発するWebサイトは企業や団体のホームページ、情報提供サイト、ショッピングサイト等々、様々なものがある。Webサイトは主に固定的に表示されるWebコンテンツと、プログラムと連動して情報を表示したり受付けたりするWebサービスで構成される。 具体的には、開発するWebサイトについて顧客と検討し、求められる機能を理解し、どのようなWebサイトにするか決めていく(要件定義)。Webサービス部分の開発では、要件定義をもとに、データベースの設計や外部システムとの連携などを固めていく(基本設計)。基本設計に従い、Webサイトで扱うデータ形式やファイル形式、詳細な内部処理の方法などを決め、処理の流れを細分化した設計書を作成する(詳細設計)。新規に作成が必要なソフトウェアは詳細設計に基づきプログラマーに依頼するか、設計者がプログラミングも行う場合がある。 Webサイトでは画面デザインが重要なため、Webデザイナーが画面デザインを担当することも多い。Webデザイナーとの検討で画面構成等を検討し、試作された画面デザインをチェックし、デザインが決定した後に開発しているWebサイトに取り込む。 プログラマーが開発したソフトウェアをモジュール、あるいは画面単位でテストする(単体テスト)。作成したソフトウェアに不都合があれば、それを修正する。システムを構成するモジュールや画面が揃ってきたら、外部システムとの連携や各画面間の遷移などをテストする(結合テスト)。全ての要素が揃ったところで全体の動きをテストする(総合テスト)。このテストでは品質管理や情報セキュリティの観点からさまざまな基準をクリアする必要がある。Webサイト開発の方針によっては、開発の最終段階で、一部の利用者にモニターとして使用してもらい、使い勝手や問題点を洗い出すこともある(ユーザビリティテスト)。 今日、Webサイトはパソコンからよりもスマートフォンから利用されるシーンも多くなってきた。スマートフォン用に別のプログラムを開発したり、スマートフォンからも共通に利用できるプラットフォームを利用して開発する。このようなスマートフォンからの利用に関しても検討し、設計、開発に盛り込む。 こうして出来上ったシステムが当初の設計通りに動くか、顧客とともにテストし(受け入れテスト)、不具合があれば修正する。作成したWebサイトの運用や操作に関する教育を、サイトの運用を行う者に行う(導入)。サイト運用は別会社となることも多い。Webサイトが公開されたら、順調に稼働するよう、その後生じた問題の解決やアフターケアを行う仕事もある(保守・管理)。 Webサイトを開発する環境が整備された今日、大規模な開発チームでなくてもある程度のWebサイトやサービスを容易に開発できるようになってきている。また開発開始時に全ての要件を定義せず、開発と要件の修正を繰り返して行う手法も広まりつつある。大規模なWebサイトの開発の場合には、プロジェクト開始時に、チーム体制の整備や要件定義、基本設計、詳細設計といった作業が重要となる。 また、Webサイトの機能をAPIにより利用する方法を設計することもある。 開発においては様々な問題が生じたり、開発したWebサイトでエラーが起こる場合がある。多くの場合は、エラーメッセージやプログラムのソースコード等を確認することで、原因の追求と修正ができるが、それで解決できない場合には、インターネットから情報を収集することもある。技術の選択肢が増え、その進展が急速なため、冊子からの情報よりもインターネットからの情報が有用なケースも多い。 以前は顧客が所有するサーバにWebサイトを開発したが、最近はクラウド上にWebサイトを開発することが多くなっている。 また、すでに稼働しているWebサイトに対して、機能追加を行ったり、新たなサービスを追加する開発の仕事もある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 パソコン、スマートフォン、プラットフォーム、API、OS(オペレーティングシステム: Linux、Apache、MySQL)、Word、PowerPoint、表計算ソフト(Excel、スプレッドシート等)、Web画面作成のソフトウェア(HTML、CSSを含む)、プログラミング言語(C言語、JAVA、Python、Ruby等)、データベース(Access、SQL Server、MySQL、Oracle等)
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特集:IT・通信の仕事
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グラフの目盛り
※厚生労働省が2023年度に実施した委託調査結果に基づき掲載(結果の概要はこちら)
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、専門学校や大学でコンピューター関係を学んできた者が多い。 新卒者は座学やOJTによって開発のスキルを磨いていく。要件定義、基本設計、詳細設計、開発、稼働開始後のサポートまでのスキルが身につくと、Webサイトやサービスを一人で作り上げることができるだけでなく、チームで開発するときもその能力を発揮することができる。社会人が職業訓練などを経て転職してくるケースもある。中途採用では経験や実績が重視される。 Webサイトやサービスに関わるプログラミングとしてはPHP、JavaScript、Rubyなどの言語が用いられることが多い。また、Webサイトの開発ではLAMP(ランプ)の知識とスキルが基本となっている。LAMPとはサーバのOS(オペレーティングシステム)であるLinux、Webサイトの機能を実現するApache、データベースのMySQL、それにプログラミング言語のPHP等の頭文字「P」を加え、短く表現したものである。要件定義や基本設計、また顧客に対する説明等資料の作成ではWordやPowerPointが用いられることも多いため、これらを使えることも求められる。今日ではソフトウェア開発においてセキュリティに関する知識も重要になっている。 開発に関する細かな情報や最新の情報は、日本語の情報も多いが、使用する技術によっては英語で書かれたWebサイトや英語のコミュニティでのみ得られることもある。そのため、英語の読み書き能力が開発やスキルアップにつながることもある。 顧客の業務をよく理解し、顧客と適切なコミュニケーションがとれ、またプレゼンテーションする力が求められる。Webサイトでは日々、新しいサービスが生まれ、開発のための技術も日進月歩である。常に情報収集し、スキルや技術を磨き、仕事をしていく積極性が求められる。
関連資格
関連する資格はありません
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『学歴』を表しています。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業で実際に働いている人が必要と考える入職前の訓練等の期間(学歴を除く)を表します。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業で実際に働いている人が必要と考える入職前の実務経験の期間を表します。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業に就いた後に、周囲から特別なサポートが無くても他の一般的な就業者と同じように働けるようになるまでに必要な期間を表します。あくまで一般論ですので、職歴等により差があります。
勤務先はWebサイトの開発を依頼されるWebサイト開発会社、あるいは、Webサイトの開発を自らが行っているサイト運営会社等となる。顧客や共同開発する会社が都市部に集まっているため、多くは都市部とその周辺で働いている。転勤は少ないが、顧客の会社で作業することもある。 就業者の割合は男性が多く、年齢は30歳代が多いが、40~50歳代もいる。 情報保護とコンプライアンスが重視されていることや、人材確保のため、雇用形態は正社員が多い。 在宅で仕事をすることも可能であるが、機密情報を扱う場合は職場で仕事をすることが求められる。 フレックスタイム制が採用されていることが多い。業務には繁閑の差があり、繁忙期には残業や土日にも働く場合がある。 Webサイトでのサービス提供が広がっており、Webサイトを開発する人材ニーズがますます高まっている。
システムエンジニア(Webサイト開発)が属する主な職業分類(厚生労働省編職業分類の「ソフトウェア開発技術者(WEB・オープン系)」等)に対応する統計情報です。
※「統計データ」は、必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません。各統計データで使用されている職業分類の詳細については職業分類対応表をご覧ください。
※各統計データに関する留意事項についてはこちらをご覧ください。
※関連団体等が別途就業者数等を公表している場合は「労働条件の特徴」本文中に記載されていることがあります。
就業者統計データ
就業者数
(出典:令和2年国勢調査の結果を加工して作成)
労働時間
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
賃金(年収)
年齢
賃金分布(グラフ)※全国のみ
スキルレベル別給与データ(年収)
〈設計・構築〉
ITSSレベル1~2
ITSSレベル3
ITSSレベル4
ITSSレベル5以上
〈ソフトウェア開発スペシャリスト〉
※金額は第一四分位から第三四分位の範囲を表しています。
ハローワーク求人統計データ
求人賃金(月額)
(令和5年度)
有効求人倍率
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『就業形態』を表しています。
システムエンジニア(Webサイト開発)が属する産業(情報通信業)の産業別景況動向をグラフで見ることができます。(産業全体の景況動向はこちら)
グラフの数値が大きいほど、労働者が不足と判断している。
情報通信業のグラフを見る
グラフの数値が大きいほど、景気が上昇と予測している。
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どのようなスキルがどの程度必要かを職業間で比較可能な形で表しています。前職や自分自身のスキルと比較することができます。
どのような分野の知識が重要であり、必要かを表しています。前職や自分自身の知識と比較し、不足する分野を特定することができます。
どのようなアビリティがどの程度必要かを職業間で比較可能な形で表しています。前職や自分自身のアビリティと比較することができます。
この職業に就いている人はどのようなことに興味がある人が多いかを表しています。自分の職業興味とあっているか、確認することができます。
この職業ではどのような点で満足感を得やすいかを表しています。あなたが重要だと思う価値観について満足感を得やすい職業かどうか確認することができます。
仕事の場所や対人業務の頻度などの、職場環境や仕事の内容などを表しています。
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