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原油を処理してつくられる石油製品にはLPG、ナフサ、ガソリン、灯油、軽油、重油、潤滑油、アスファルトなどがあり、これらを製造する石油精製装置を運転・制御する。 石油の精製工程では、まず、原油を常圧蒸留装置でガス、ナフサ、灯油、軽油、常圧残油などに分ける。このままで製品となるものはほとんどなく、さらに、減圧蒸留、水素化精製、脱硫、接触改質、接触分解、水素化分解などの精製装置で処理して初めて製品となる。これらの石油精製装置は高度に自動化されており、コンピュータによって中央制御されているが、さらに無人化のシステム開発が進められている。 オペレーターの職場は現場と制御室に分かれ、現場の担当者「フィールドマン」は装置の巡回業務、制御室の担当者「ボードマン」は装置の制御が主な仕事になる。「フィールドマン」は装置の日常・定期点検を通して異常の早期発見、トラブルの未然防止や機器・設備の調整操作を行い、異常を発見すると素早く関連部署に連絡し、対応にあたる。「ボードマン」は通常は制御センター(計器室)内でコンピュータ画面を通じて装置の温度や圧力の変化などを監視し、異常を察知すると、現場と連絡を取りながらマニュアルにしたがって措置し、必要に応じて装置を安全に停止することで事故を防止する。
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入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。新規学卒者は高卒の場合、工業高校卒業者が多い。 入職後は、半年から1年程度、石油精製プロセスの基礎教育を受ける。その後、各職場に配属され、数年間現場の経験を積み、作業手順や装置運転に慣れてくると、ボードマンとして精製工程を制御するようになる。そして「危険物取扱責任者」や「高圧ガス製造保安責任者」の資格を取得して、班長などに就く場合もある。転職や社内異動は少ないものの、精製装置の運転経験を生かし、製油計画や装置検査などの計画部門やエンジニアリング部門に異動することはある。 大きな災害につながる可能性のある危険物を扱うため、複雑な化学反応・作業工程のプロセスへの理解とともに、注意深く冷静な行動が必要となる。また、深夜勤務を含め労働時間が変則的なため一定の体力が求められる。化学・機械に興味を持ち、規則をよく守り、責任感のある人が必要とされる。
関連資格
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『学歴』を表しています。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
グラフの目盛り
勤務先は製油会社であり、製油所は大型タンカーが入港できる工業地帯を中心に立地している。また、技術援助のために東南アジアや中近東に派遣されるケースもある。 就業者は、正社員がほとんどであり、中高年齢の男性が多い。 石油精製装置は、生産効率の面から、運転が開始されるとほぼ2年から4年間は24時間連続で稼動するため、昼夜交替制で働き、休日は交替で取得することが多い。 国内の石油製品需要は減少傾向にあり、近年は輸出の拡大が図られている。今後もアジアにおける石油製品需要の増加等に対応し、国際競争力の強化が求められている。
石油精製オペレーターが属する主な職業分類(化学製品生産設備制御・監視員)の統計情報です。
※関連団体等が別途就業者数等を公表している場合は「労働条件の特徴」本文中に記載されていることがあります。
就業者統計データ
就業者数
(出典:平成27年国勢調査)
労働時間
(出典:令和元年賃金構造基本統計調査)
賃金(年収)
年齢
ハローワーク求人統計データ
求人賃金(月額)
(令和元年度)
有効求人倍率
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