就業先としては、一般的に整備工場となるが、整備工場に就職するには、国家資格である自動車整備士の資格を取得している方が有利である。一方、資格を取得していなくても就職することは可能であり、整備工場に就職後、勤務をしながら夜間や休日に講習を受けられる養成施設(自動車整備技術講習所)に半年~1年半通い、資格を取得することも可能である。また、自動車整備に関して学ぶ工業高校の自動車整備科や、自動車整備の専門学校等の出身者だけでなく、高等学校や大学などで機械や電気に関する基礎的な知識を学んでいると有利である。このほか、自動車の運転免許や危険物取扱者乙種第四類、ガス溶接技能者、アーク溶接技能者(基本級)の資格があれば入職に有利となることが多い。上記については、中途採用の場合も、同様である。
自動車整備士の資格を取得するには、整備専門学校等の養成施設に通う方法と、前述のとおり整備工場で働きながら養成施設(自動車整備技術講習所)に通う方法がある。これらの養成施設を修了すると実技試験が免除となり、学科試験のみの受験となる。
進化を続ける自動車は、近年、カメラやセンサーなどの電子技術が多く導入されるようになり、構造や装置は、複雑化、精密化している。そのため、自動車整備士が仕事をするためには、新たにスキャンツール(自動車の電子的な故障の原因究明に必要な機器)を使いこなすための知識や、新技術に対応できる技術力が要求されるようになっている。さらに、環境や騒音などの各種規制は年々強化されており、変化する規制に対応する新たな整備方法や検査方法を学び続けることも必要である。
学歴
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『学歴』を表しています。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
グラフの目盛り
高卒未満
高卒未満
6.3 %
高卒
高卒
47.9 %
専門学校卒
専門学校卒
60.4 %
短大卒
短大卒
6.3 %
高専卒
高専卒
4.2 %
大卒
大卒
16.7 %
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
0.0 %
博士課程卒
博士課程卒
0.0 %
わからない
わからない
4.2 %
グラフの目盛り
この職業で実際に働いている人が必要と考える入職前の訓練等の期間(学歴を除く)を表します。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業で実際に働いている人が必要と考える入職前の実務経験の期間を表します。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業に就いた後に、周囲から特別なサポートが無くても他の一般的な就業者と同じように働けるようになるまでに必要な期間を表します。あくまで一般論ですので、職歴等により差があります。
自動車は法律によって所定の期間ごとに必ず点検・整備及び車検を行わなければならないため、職場(整備工場)は全国にあり、メーカー系自動車販売会社(自動車ディーラー)の整備工場や点検・整備を主な事業とする専業工場などがある。
地域に密着した業態のため、自動車ユーザーの利便性を第一に考えて、日曜・祝日に営業したり、夜間に営業することが多かったが、最近は従業員の働き方を最優先と考えて、休日を交替制にしたり、週休二日制を採用する企業も増えてきている。なお、外気が入る作業場であり、騒音、振動の発生、油脂による汚れなどがあるが、最近は空調設備の導入や電動車(電気自動車やハイブリッド車)を整備する割合が増加していることにより、そのようなことは減っている。
就業者のうち、整備士数は約33万人、女性は約1万人(2022年6月時点*)となっており、男性の整備士の割合が高いが、業界全体で女性に配慮した働く環境の整備や省力化機器の導入などにより女性の整備士も積極的に採用する傾向にある。
最近では、衝突被害軽減ブレーキなどの先進安全技術や電動車などの普及に伴い、国家資格である自動車整備士資格を持つ者が求められている。
*一般社団法人日本自動車整備振興会連合会、令和4年度自動車分解整備業実態調査結果の概要について
自動車整備士が属する主な職業分類(自動車整備・修理工)に対応する統計情報です。
※関連団体等が別途就業者数等を公表している場合は「労働条件の特徴」本文中に記載されていることがあります。
データ表示対象地域を選択(就業者統計データおよび求人統計データの都道府県別の数値が表示されます。)
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都道府県を選択すると都道府県別の数値が表示されます。
(出典:令和4年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
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※「統計データ」は、必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません。
※主な事業(産業分類)が「農業、林業」「漁業」「公務」に属する事業所の情報は賃金構造基本統計調査の対象に含まれていません。
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※主な事業(産業分類)が「農業、林業」「漁業」「公務」に属する事業所の情報は賃金構造基本統計調査の対象に含まれていません。
一般的な就業形態
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『就業形態』を表しています。
グラフの目盛り
正規の職員、従業員
正規の職員、従業員
66.7 %
パートタイマー
パートタイマー
10.4 %
派遣社員
派遣社員
8.3 %
契約社員、期間従業員
契約社員、期間従業員
14.6 %
自営、フリーランス
自営、フリーランス
29.2 %
経営層(役員等)
経営層(役員等)
4.2 %
アルバイト(学生以外)
アルバイト(学生以外)
4.2 %
アルバイト(学生)
アルバイト(学生)
4.2 %
わからない
わからない
0.0 %
その他
その他
0.0 %
自動車整備士が属する産業(サービス業(他に分類されないもの))の産業別景況動向をグラフで見ることができます。(産業全体の景況動向はこちら)
労働者過不足判断
(出典:令和5年 厚生労働省「労働経済動向調査」)
グラフの数値が大きいほど、労働者が不足と判断している。
法人企業景気予測
グラフはありません。
職場情報の検索・比較
残業時間(時間外労働時間)や有給休暇取得率、平均年齢など、企業の様々な職場情報を検索・比較したい方はこちら(クリックすると別サイトのしょくばらぼへ移り、 自動車整備士が属する産業(サービス業(他に分類されないもの))で検索ができます)
グラフの目盛り
どのようなスキルがどの程度必要かを職業間で比較可能な形で表しています。前職や自分自身のスキルと比較することができます。
この職業の「しごと能力」プロフィール
この職業に関係のない「しごと能力」プロフィール
どのような分野の知識が重要であり、必要かを表しています。前職や自分自身の知識と比較し、不足する分野を特定することができます。
この職業の「しごと能力」プロフィール
この職業に関係のない「しごと能力」プロフィール
どのようなアビリティがどの程度必要かを職業間で比較可能な形で表しています。前職や自分自身のアビリティと比較することができます。
この職業の「しごと能力」プロフィール
この職業に関係のない「しごと能力」プロフィール
この職業に就いている人はどのようなことに興味がある人が多いかを表しています。自分の職業興味とあっているか、確認することができます。
この職業の「しごと能力」プロフィール
この職業に関係のない「しごと能力」プロフィール
この職業ではどのような点で満足感を得やすいかを表しています。あなたが重要だと思う価値観について満足感を得やすい職業かどうか確認することができます。
この職業の「しごと能力」プロフィール
この職業に関係のない「しごと能力」プロフィール
仕事の場所や対人業務の頻度などの、職場環境や仕事の内容などを表しています。
この職業の「しごと能力」プロフィール
この職業に関係のない「しごと能力」プロフィール
規則的(ルーチンやスケジュールが決まっている)
不規則(天候、生産需要、契約期間などで変わる)
季節的(一年のうちの一定の時期だけ)