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職業について、内容、就労する方法、求められる知識・スキルや、どのような人が向いているかなどが総合的にわかるサイトです
望遠鏡、顕微鏡、カメラ、測定機器などの光学機器を組み立てる。 事前にセットされた部品を確認し、紙やモニターに表示された設計図と指示書に沿って製品を組み立てる。製品にもよるが、組立は手作業で行い製品に仕上がるまで一人で担当する。 光学測定機器の組立の例で仕事の流れをみると、当日の組立作業指示に従い組立作業に入る。まず、事前に用意された精密機械部品が設計図面通りできているか確認する。その後、紙やモニターに表示された設計図、指示書に従って工程順に組み立てて行く。ネジやビス止めを確認しながら一つ一つ丁寧に組み立てていく。組み立て作業の途中で生じた問題については、担当責任者に相談するなどして解決する。 組み立てが終了した製品は仕様書を添付して検査・調整の担当者に回す。レンズなどにゴミの付着がないか確認し、耐久検査、稼働検査、光学的検査を受け、基準に適合しているか確認する。出来上がった製品は梱包、出荷される。 カメラの組立の例でみると、機械、ガラス、電気部品を組み合わせ、作業手順に従ってネジ締め、接着、給油などを行う。一眼レフでは、シーケンス系、絞り制御系、ミラー系、シャッター系、ファインダー系など工学・機械系の部分組立を終え、電子部分が実装された基礎の部分組立が行われる。出来上がった部品は組立担当に集められ、セル生産で組み立てられ完成品となる。オートフォーカス・ファインダーなど粉塵・ゴミを嫌うユニットに関してはクリーンルームで作業する。ラインの最終段階では、精度やゴミ点検のあと外観部品をセットして組立を完成させる。完成品は、最後に認定された検査員によりチェックが行われる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 パソコン
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グラフの目盛り
入職するにあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、工業系を専攻した者が多い。 入職後は、基礎的な知識等の研修後、OJTで実務経験を積む。必要な技術について外部の講習等を受講する場合もある。組立で経験を積み、検査(調整)を担当したり、3D-CAD等を習得し設計担当となったり、技術営業になる者もいる。組立の技能を深めスペシャリストになる場合もある。 光学機器の種類にもよるが一人前と認められるには、組立で5年程度がかかると言われている。さらに検査・調整を行うには5年程度、設計には10年程度の経験が必要とされている。関連資格としては、厚生労働省の定める技能検定の「光学機器製造技能士」がある。 細密な部品を扱うので手先の器用さや慎重に作業する丁寧さが求められる。決められた作業方法と手順で精度にムラのないよう続けていくことが大事で、忍耐力や機械や材料に関する知識、図面読み取り能力が必要である。
関連資格
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『学歴』を表しています。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業で実際に働いている人が必要と考える入職前の訓練等の期間(学歴を除く)を表します。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業で実際に働いている人が必要と考える入職前の実務経験の期間を表します。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
この職業に就いた後に、周囲から特別なサポートが無くても他の一般的な就業者と同じように働けるようになるまでに必要な期間を表します。あくまで一般論ですので、職歴等により差があります。
勤務先は、光学機器メーカーの工場等だが、職場は郊外や沿岸、山間部など空気が清浄で広いスペースがある場所に立地するケースが多い。 知識、スキルを取得するために長い時間を要することもあり、雇用形態は正社員が多い傾向にある。 賃金、労働時間等労働条件は、勤務先の規定による。 季節的繁忙期は少ないが、大口の注文が入った時や納期が短い場合は残業が増える。 設計図や指示書が紙からモニター、VRに変わるなどの変化はあるが、組立作業をロボットなどに全てを任せることは難しく、引き続き人による作業が残ると考えられる。
光学機器組立が属する主な職業分類(厚生労働省編職業分類の「計量計測機器・光学機械器具組立工」等)に対応する統計情報です。
※「統計データ」は、必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません。各統計データで使用されている職業分類の詳細については職業分類対応表をご覧ください。
※各統計データに関する留意事項についてはこちらをご覧ください。
※関連団体等が別途就業者数等を公表している場合は「労働条件の特徴」本文中に記載されていることがあります。
就業者統計データ
就業者数
(出典:令和2年国勢調査の結果を加工して作成)
労働時間
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
賃金(年収)
年齢
賃金分布(グラフ)※全国のみ
ハローワーク求人統計データ
求人賃金(月額)
(令和5年度)
有効求人倍率
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『就業形態』を表しています。
光学機器組立が属する産業(製造業)の産業別景況動向をグラフで見ることができます。(産業全体の景況動向はこちら)
グラフの数値が大きいほど、労働者が不足と判断している。
製造業のグラフを見る
グラフの数値が大きいほど、景気が上昇と予測している。
業務用機械器具製造業のグラフを見る 電気機械器具製造業のグラフを見る
残業時間(時間外労働時間)や有給休暇取得率、平均年齢など、企業の様々な職場情報を検索・比較したい方はこちら(クリックすると別サイトのしょくばらぼへ移り、 光学機器組立が属する産業(製造業)で検索ができます)
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どのようなスキルがどの程度必要かを職業間で比較可能な形で表しています。前職や自分自身のスキルと比較することができます。
どのような分野の知識が重要であり、必要かを表しています。前職や自分自身の知識と比較し、不足する分野を特定することができます。
どのようなアビリティがどの程度必要かを職業間で比較可能な形で表しています。前職や自分自身のアビリティと比較することができます。
この職業に就いている人はどのようなことに興味がある人が多いかを表しています。自分の職業興味とあっているか、確認することができます。
この職業ではどのような点で満足感を得やすいかを表しています。あなたが重要だと思う価値観について満足感を得やすい職業かどうか確認することができます。
仕事の場所や対人業務の頻度などの、職場環境や仕事の内容などを表しています。