どんな仕事?
生物のもつ遺伝子情報などを解明し、その成果を応用する技術(バイオテクノロジー)について研究を行う。(大学教員については「大学・短期大学教員」を参照。)
バイオテクノロジー研究者が活躍する分野は多岐にわたり、農業、食品製造、創薬、医療分野、環境分野などがある。
研究機関で研究を行う場合は、まず先行研究や既存の技術・成果をもとに研究テーマを設定し、計画をたてる。微生物、植物や動物細胞などを用い、最新の機器を含む各種の実験機器、装置、分析手段を駆使して、実験データを収集する。見出した成果を論文や報告書にまとめ、学会などで発表する。
農業試験場などで研究を行う場合は、遺伝子組み換えなどを活用しながら、作物の品種改良や新品種の開発に取り組む。
医薬品開発の分野では、ゲノム情報(遺伝情報)をもとに、病気の発症に関連する遺伝子やその遺伝子から作られるタンパク質を特定し、新薬候補物質を探索していくゲノム創薬により新薬の開発を行う。
バイオテクノロジーの利用によって発生する倫理上の問題や国の指針等についても精通していることが求められる。バイオテクノロジーに関する知的財産権(特許)についても一定の知識が必要で、特許明細書を書くこともある。
[ 動画 ]
タスク(職業に含まれるこまかな仕事)
生物のもつ遺伝子情報などを解明し、その成果を応用する技術(バイオテクノロジー)について研究を行う。(大学・短期大学の教員の場合は「大学・短期大学教員」へ)
73.8 %
実験データの収集と分析を行い、得られた成果の検証をする。
69.2 %
各種の実験装置や分析装置を操作する。
60.0 %
小さな変化にも気づくように、実験や培養中の状態を観察する。
60.0 %
先端の科学技術情報を収集する。
58.5 %
微生物、植物・動物細胞の培養をする。
58.5 %
研究成果を学会などで発表する。
55.4 %
実験に用いる試薬や生物由来の物質の準備や精製をする。
55.4 %
研究テーマを決め、計画を立てる。
52.3 %
報告書を作成したり、書籍を執筆する。
49.2 %
論文を書き、学会誌や専門誌に投稿する。
43.1 %
実験に用いるための実験生物などを準備する。
30.8 %
実験室規模の実験をスケールアップするために、条件検討をする。
13.8 %
大学などで講義をする。
就業するには?
入職にあたって特に資格は必要とされないが、バイオテクノロジー研究者になるには、大学で農学系、医学・薬学系、理学系(生物学など)、工学系(生物工学、応用化学、化学工学など)の学部卒業、又はそれと同程度の専門知識が求められる。
研究機関に入職する場合は、大学院の修士課程、博士課程で学んでから就職するのが一般的であり、入職後も研究開発の成果を上げていくことが求められる。
専門分野が学際的で高度化しており、一人で全てを身につけることは難しいが、ある特定の分野では専門的な技術と知識を持ち、それ以外の分野では内容が理解できる程度の知識を身につける必要がある。
微細な現象を見分ける確かな観察力をもち、因果関係を粘り強く追求できる研究能力が必要である。常識にとらわれず、独創性のある問題解決策を生み出すための想像力も求められる。最新の専門知識を得たり、海外との情報交換を行うために、特に英語の語学力は不可欠である。
学歴
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『学歴』を表しています。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
グラフの目盛り
高卒未満
高卒未満
0.0 %
高卒
高卒
0.0 %
専門学校卒
専門学校卒
1.5 %
短大卒
短大卒
1.5 %
高専卒
高専卒
1.5 %
大卒
大卒
33.8 %
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む)
44.6 %
博士課程卒
博士課程卒
67.7 %
わからない
わからない
0.0 %
特に必要ない
特に必要ない
27.7 %
1ヶ月以下
1ヶ月以下
3.1 %
1ヶ月超~6ヶ月以下
1ヶ月超~6ヶ月以下
6.2 %
6ヶ月超~1年以下
6ヶ月超~1年以下
6.2 %
1年超~2年以下
1年超~2年以下
6.2 %
2年超~3年以下
2年超~3年以下
6.2 %
3年超~5年以下
3年超~5年以下
9.2 %
5年超~10年以下
5年超~10年以下
6.2 %
10年超
10年超
12.3 %
わからない
わからない
16.9 %
特に必要ない
特に必要ない
21.5 %
1ヶ月以下
1ヶ月以下
4.6 %
1ヶ月超~6ヶ月以下
1ヶ月超~6ヶ月以下
3.1 %
6ヶ月超~1年以下
6ヶ月超~1年以下
7.7 %
1年超~2年以下
1年超~2年以下
10.8 %
2年超~3年以下
2年超~3年以下
1.5 %
3年超~5年以下
3年超~5年以下
9.2 %
5年超~10年以下
5年超~10年以下
7.7 %
10年超
10年超
9.2 %
わからない
わからない
24.6 %
必要でない(未経験でもすぐに即戦力)
必要でない(未経験でもすぐに即戦力)
3.1 %
1ヶ月以下
1ヶ月以下
6.2 %
1ヶ月超~6ヶ月以下
1ヶ月超~6ヶ月以下
18.5 %
6ヶ月超~1年以下
6ヶ月超~1年以下
12.3 %
1年超~2年以下
1年超~2年以下
13.8 %
2年超~3年以下
2年超~3年以下
12.3 %
3年超~5年以下
3年超~5年以下
7.7 %
5年超~10年以下
5年超~10年以下
6.2 %
10年超
10年超
7.7 %
わからない
わからない
12.3 %
バイオテクノロジー研究者の職場は研究機関が所在する都市周辺部が中心である。
賃金、勤務時間等労働条件は勤務先の規定により異なるが、一般的には正規職員として採用され、週休2日制が標準で、フレックスタイム制や裁量労働制をとっている場合が多い。研究の状況によっては長時間にわたり実験等を行う場合もある。
就業者は男性が多いが、女性も増えてきている。
国としてバイオテクノロジーの研究と応用を推進しており、持続可能な経済成長とともに社会的課題の解決が求められている。その技術の一つとして、バイオテクノロジーが注目されており、新しい技術開発への需要が増大すると考えられる。
バイオテクノロジー研究者が属する主な職業分類(研究者)の統計情報です。
※関連団体等が別途就業者数等を公表している場合は「労働条件の特徴」本文中に記載されていることがあります。
データ表示対象地域を選択(就業者統計データおよび求人統計データの都道府県別の数値が表示されます。)
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都道府県を選択すると都道府県別の数値が表示されます。
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※「統計データ」は、必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません。
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この職業の「しごと能力」プロフィール
この職業に関係のない「しごと能力」プロフィール
読解力
5.3
傾聴力
4.9
文章力
5.0
説明力
5.0
外国語を読む
5.0
外国語を聞く
3.8
外国語で書く
4.4
外国語で話す
3.5
数学的素養
4.0
科学的素養
5.0
論理と推論(批判的思考)
5.0
新しい情報の応用力
4.7
学習方法の選択・実践
4.4
継続的観察と評価
4.7
他者の反応の理解
4.1
他者との調整
4.2
説得
4.0
交渉
3.9
指導
4.4
対人援助サービス
3.3
複雑な問題解決
4.6
要件分析(仕様作成)
4.3
カスタマイズと開発
4.0
道具、機器、設備の選択
4.5
設置と設定
4.0
プログラミング
2.9
計器監視
3.6
操作と制御
3.8
保守点検
3.4
故障等の原因特定
3.5
修理
3.0
クオリティチェック
3.4
合理的な意思決定
4.0
企業・組織の活動の分析
3.2
企業・組織の活動の評価
3.0
時間管理
3.6
資金管理
3.1
資材管理
3.3
人材管理
2.9
この職業の「しごと能力」プロフィール
この職業に関係のない「しごと能力」プロフィール
ビジネスと経営
1.5
事務処理
2.5
経済学・会計学
1.4
販売・マーケティング
1.5
顧客サービス・対人サービス
1.5
人事労務管理
1.5
輸送
1.1
生産・加工
1.7
農業・畜産業
1.9
工学
2.1
コンピュータと電子工学
1.9
設計
1.6
建築・建設
1.2
機械
1.6
数学
2.1
物理学
2.0
化学
3.0
生物学
4.0
心理学
1.6
社会学
1.7
地理学
1.4
医学・歯学
2.7
セラピーとカウンセリング
1.4
教育訓練
1.7
日本語の語彙・文法
2.2
外国語の語彙・文法
2.7
芸術
1.0
歴史学・考古学
1.0
哲学・宗教学
1.1
公衆安全・危機管理
2.2
法律学、政治学
1.8
通信技術
1.8
コミュニケーションとメディア
1.8
この職業の「しごと能力」プロフィール
この職業に関係のない「しごと能力」プロフィール
現実的
3.7
研究的
4.0
芸術的
2.9
社会的
3.1
企業的
3.2
慣習的
2.7
この職業の「しごと能力」プロフィール
この職業に関係のない「しごと能力」プロフィール
達成感
3.8
自律性
3.7
社会的認知・地位
3.4
良好な対人関係
3.2
労働条件(雇用や報酬の安定性)
3.0
労働安全衛生
3.0
組織的な支援体制
2.9
専門性
4.2
奉仕・社会貢献
3.1
私生活との両立
3.1
この職業の「しごと能力」プロフィール
この職業に関係のない「しごと能力」プロフィール
他者とのかかわり
4.2
対面での議論
3.8
電話での会話
3.3
ビジネスレターやメモの作成
3.7
仕事上での他者との対立
2.9
時間的切迫
3.3
グループやチームでの仕事
3.2
外部の顧客等との接触
2.6
他者と調整し、リードする
2.9
厳密さ、正確さ
4.0
同一作業の反復
3.5
機器等の速度に応じた作業
3.5
結果・成果への責任
3.4
空調のきいた屋内作業
4.4
空調のきいていない屋内作業
2.3
屋外作業
2.1
座り作業
3.7
立ち作業
2.3
反復作業
2.5
ミスの影響度
3.0
意思決定の自由
3.5
仕事の構造化
3.5
規則的(ルーチンやスケジュールが決まっている)
不規則(天候、生産需要、契約期間などで変わる)
季節的(一年のうちの一定の時期だけ)
-
バイオテクノロジー技術者
-
医学研究者