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医学研究には、医師として臨床業務に従事しながら研究を進めていく臨床研究と、大学医学部や研究機関において研究専従で研究を進めていく基礎研究がある。ここでは基礎研究者について記述する。(大学教員については「大学・短期大学教員」を参照。) 基礎研究は主として解剖学、生理学、生化学、薬理学、病理学、免疫学、微生物学、衛生学など多くの分野に分かれ、仕事の内容もそれぞれの専門によって大きく異なる。医学は生物学の応用を中心にしながら、物理、化学、工学など幅広い学問領域を総合して進めなければならないため、医学研究者の研究手法も多様である。例えば、病理学や微生物学は顕微鏡を用いて病変を観察するのが大きな仕事である。生理学や生化学は実験動物や培養細胞を用いて実験することが求められる。衛生学は公衆衛生のために社会とつながりを持たなければならず、そのため特に統計的手法が重視される。 いずれの分野の研究者も、それぞれの研究手法を用いて実証的に理論体系を明らかにしていく。研究成果は論文などにまとめて発表する。研究業績は重要な学術誌(特に海外誌)に論文がどれだけ掲載され、どのくらい引用されているかによって評価される。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 顕微鏡、文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、スプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン
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臨床研究者は診療に当たるため、全て医師国家試験の合格者であり、大学医学部の卒業者であるが、総合科学である基礎研究には異なったさまざまなテクニックを持つ専門家が参加しており、理学部、薬学部、農学部、工学部などの出身者も多い。ただし、大学の研究室で研究する場合には、大学院を修了している者がほとんどである。 公立の研究機関や民間の研究機関、医療機関などで研究をする場合には、公務員試験や採用試験を受けて研究職として採用され、担当分野について専門的に研究を行う。 優れた研究能力だけでなく研究が好きであるということが求められる。科学者として研究倫理を遵守する心構えも必要である。
関連資格
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『学歴』を表しています。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
勤務先は大学や研究機関などであり、その多くは都市部に所在している。 男女の比率は男性の方が多いが、女性も増えている。 医学研究者は、大学、公的研究機関では任期制で採用される場合が多い。任期を終えて次の職を得るためには、継続的に優れた研究業績を挙げ続けなければならない。 勤務時間は、週休2日、9時頃~17時頃の勤務が標準だが、研究内容によっては残業もある。裁量労働制やフレックスタイム制をとっているところが多い。 医学研究は、情報科学と並び最も注目され、研究費が集中している領域である。ゲノム創薬ばかりでなく、再生医学も医療を大きく変革しつつあり、基礎医学研究者の果たす役割はますます大きくなっている。産業界でも、製薬企業を中心に基礎医学研究者が求められている。
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就業者統計データ
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(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
年齢
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
賃金分布(グラフ)※全国のみ
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
ハローワーク求人統計データ
求人賃金(月額)
(令和5年度)
有効求人倍率
(令和5年度)
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『就業形態』を表しています。
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法人企業景気予測 (出典:令和6年 内閣府・財務省「法人企業景気予測調査(BSI)」)
グラフの数値が大きいほど、景気が上昇と予測している。
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