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靴を製造する。靴の材料には、皮革、布、ゴム、プラスチック等があるが、ここでは主に皮革靴を製造する仕事について記述する。 仕事は次の工程に分かれている。「デザイン・設計工程」では靴型の甲部に紙やテープ紙を張り、それを展開して甲部パーツの型を作る。CAD(コンピュータ)を使って設計するところが増えている。それを受けて「裁断工程」では、油圧式裁断機を使って皮革を裁断する。「縫製工程」では、裁断されたパーツのふちをすいたり折り曲げたりした後、裏材を重ねてミシンで縫い合わせ甲部を作る。さらに、「釣り込み・底付け工程」では、釣込機で甲部を靴型に密着させ、底材料を接着剤で貼り付けるか、ミシンで縫い付ける。最後に、「仕上げ工程」で、靴底やかかとの不要な部分を機械で削り、仕上剤で化粧をして靴ができあがる。一人で複数の工程を受け持つ場合も多い。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 CAD、油圧式裁断機、ミシン、釣込機
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タスク(職業に含まれるこまかな仕事)
仕事の内容
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入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。デザイン・設計の仕事の場合は、高校や専門学校等でデザインを学んでいたり、CADの使い方を知っていると有利となることがある。 入職後は簡単な作業から仕事を覚え、次第に熟練を必要とする仕事に移行していくのが一般的である。先輩からマンツーマンで指導を受け、知識や技術を身に付ける。 付加価値の高い商品を求める顧客もおり、多様な技術をマスターした熟練工が高い評価を受けている。 独立の道もあり、デザイン性を重視したオーダーメイド等のオリジナルの靴を製造する場合もある。 モノづくりが好きで、手先が器用なことは重要である。地道な作業を続けられる集中力、粘り強さも求められる。
関連資格
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革製履物製造業の事業所は、東京都、兵庫県、大阪府で約6割を占めている。(2021年時点*1)。 労働環境は作業により差があり、騒音や振動を伴う作業、接着剤・仕上げ剤による刺激臭の強い作業もある。立ち仕事が多い。 賃金、労働時間等労働条件は職場によって異なり、勤務先の規定による。 機械化は進んできているが、労働集約型産業であることは変わっていない。近年は多品種少量生産、しかも付加価値の高い商品が求められている。輸入製品の増加もあり、国内の靴の生産量は減少していたが、わずかだが増加傾向にある(2022年時点*2)。 *1 総務省 2021経済センサスから 「参考表1」産業(小分類),経営組織(2区分)別事業所数及び従業者数-全国,都道府県 *2 一般社団法人日本皮靴産業連合会 生産・消費概況(革靴生産)2022年後半から
靴製造が属する主な職業分類(厚生労働省編職業分類の「その他の製品製造・加工処理工(金属製品・食料品等を除く)」等)に対応する統計情報です。
※「統計データ」は、必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません。各統計データで使用されている職業分類の詳細については職業分類対応表をご覧ください。
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※関連団体等が別途就業者数等を公表している場合は「労働条件の特徴」本文中に記載されていることがあります。
就業者統計データ
就業者数
(出典:令和2年国勢調査の結果を加工して作成)
労働時間
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
賃金(年収)
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
年齢
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
賃金分布(グラフ)※全国のみ
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
ハローワーク求人統計データ
求人賃金(月額)
(令和5年度)
有効求人倍率
(令和5年度)
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『就業形態』を表しています。
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グラフの数値が大きいほど、労働者が不足と判断している。
法人企業景気予測
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