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倉庫、工場等でフォークリフトを運転して荷物を運搬したり、積み卸ししたりする。フォークリフトオペレーター、フォークマン、リフトマンなどとも呼ばれている。 フォークリフトは、車体前方のフォークを荷物を積んだパレットに差し込んで荷物を持ち上げ、運搬する車両である。様々な形、大きさ、重さの荷物を運搬するためフォークリフトにはカウンタバランスフォークリフト、リーチフォークリフト、サイドフォークリフト等、荷重や用途に応じた様々な種類がある。 入庫・荷受作業の場合、倉庫、工場等にトラック等で運び込まれた荷物を所定の保管場所へフォークリフトを運転し運ぶ。荷物がパレットに載っていない場合は、パレットに積んでから運び、乗っている場合はそのまま運ぶ。この作業をトラックが着くたびに繰り返す。 出荷作業の場合、倉庫に保管されている荷物をフォークリフトを運転して荷物を積み込むトラックの後部まで運ぶ。貨物が全て積み込まれたあとはパレットを片付ける。 鉄道コンテナターミナルや港湾では、大型のフォークリフトにより、コンテナを貨物列車や船からトラックへ積み替えたり、トラックからコンテナを貨物列車や船に積み替える作業を行う。 1日の流れとしては、出勤後、フォークリフトの始業前点検をし、指示書等で当日の荷下ろし、出荷作業の内容を確認する。その後、分担している運搬作業を時間通りに全て完了させる。作業が終了したらフォークリフトを所定の場所(バッテリー式の場合は、充電場所)に戻す。 基本的にはフォークリフトによる荷物の運搬・積み卸しが仕事であるが、職場によっては、前段階のピックアップや後工程の仕分けなどをフォークリフト運転作業員が行うところもある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 フォークリフト(カウンタバランスフォークリフト、リーチフォークリフト、サイドフォークリフト等)、作業中の保護具(ヘルメット、ゴーグル、グローブ、安全靴等)
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タスク(職業に含まれるこまかな仕事)
仕事の内容
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フォークリフト運転作業員として働くためには、年齢が18歳以上で、国家資格である「フォークリフト運転技能講習修了証」を取得していなければならない。作業の都合上、公道を走行する必要がある場合は、事業者がフォークリフトを特殊車両として登録してナンバーを取得し、オペレーターは車両に応じて小型又は大型特殊自動車運転免許を別途取得することが必要になる。 新規学卒者の場合は倉庫会社や物流会社に採用された後、フォークリフト担当部署に配属される。入職時には経験、資格は問われず、配属後に資格を取得するケースがほとんどである。資格取得後は班長などから指導を受けて、OJTで仕事に慣れ、経験を積めば一人前と見なされる。技能を磨き経験を積むことによって、班長、主任などに昇進していく場合もある。フォークリフト担当部署から他部署に異動になる場合もある。 中途採用については人手不足が続いていることもあり、欠員募集などの採用が常時行われており、入職機会は多い。派遣会社に登録し、働く場合もある。かつては経験者が多かったが、最近では異業種からの応募も増えており、その場合は新規学卒と同じく入職してから資格を取得することになる。 荷物を受取、所定の場所に収め、それを後工程に回すという仕事なので、時間をきちんと守ることが必要となる。また、重い荷物の積み卸しを車両の運転・操作をしながら正確に、素早く続けられること、事故なく安全に作業ができる慎重さが求められる。
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『学歴』を表しています。必須とは限りませんので、詳細は「就業するには」を確認してください。
倉庫、工場、港湾、鉄道コンテナターミナル、あるいは特設のイベント会場などで働く。 基本的には、物流や生産工程のなかで、構内における荷物移動を担う職種であり、勤務体制は職場によって大きく異なる。倉庫であれば、9時から18時の勤務体制のところが多いが、24時間稼働する工場の場合は、2交代なり3交代の勤務となる。トラックターミナルや鉄道コンテナターミナルであれば、荷物の発着が夜中や早朝になることも多いので、早出と遅出の時差勤務体制をとる場合もある。 就業者はほとんどが男性で、年齢的には40代、50代が中心だったが、最近では高齢者や女性が増えている。高齢者の場合は定年退職後も再雇用や再就職で従事しているケースが多い。 最近ではネット通販等の利用者の増加に伴い、宅配便取扱い量が増え続ける中、倉庫内の作業の機械化による無人化への取組みが進展している。貨物の管理・入出庫をコンピューター制御する自動倉庫やAGV(無人搬送車)、搬送ロボットなどを採用する事業所が増えつつある。また、無人フォークリフト型AGVの開発も進展しており、人間が運転・操作する有人フォークリフトは大きな転機を迎えている。しかしながら搬送作業には定型的な大量処理に適さないものも多く、扱う貨物によってはベテラン作業員によるきめ細やかな対応が求められる業務も少なくない。このため、求められる作業の種類や技術水準などに変化は出てくるとしても、小回りが効き、多様な要求に応えられるフォークリフト運転作業員の需要は続くものと思われる。
フォークリフト運転作業員が属する主な職業分類(厚生労働省編職業分類の「フォークリフト運転作業員」等)に対応する統計情報です。
※「統計データ」は、必ずしもその職業のみの統計データを表しているものではありません。各統計データで使用されている職業分類の詳細については職業分類対応表をご覧ください。
※各統計データに関する留意事項についてはこちらをご覧ください。
※関連団体等が別途就業者数等を公表している場合は「労働条件の特徴」本文中に記載されていることがあります。
就業者統計データ
就業者数
(出典:令和2年国勢調査の結果を加工して作成)
労働時間
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
賃金(年収)
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
年齢
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
賃金分布(グラフ)※全国のみ
(出典:令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)
ハローワーク求人統計データ
求人賃金(月額)
(令和5年度)
有効求人倍率
(令和5年度)
この職業で実際に働いている人が多いと感じる『就業形態』を表しています。
フォークリフト運転作業員が属する産業(運輸業,郵便業)の産業別景況動向をグラフで見ることができます。(産業全体の景況動向はこちら)
グラフの数値が大きいほど、労働者が不足と判断している。
法人企業景気予測 (出典:令和6年 内閣府・財務省「法人企業景気予測調査(BSI)」)
グラフの数値が大きいほど、景気が上昇と予測している。
残業時間(時間外労働時間)や有給休暇取得率、平均年齢など、企業の様々な職場情報を検索・比較したい方はこちら(クリックすると別サイトのしょくばらぼへ移り、 フォークリフト運転作業員が属する産業(運輸業,郵便業)で検索ができます)